自分に還る生活

ありのままの自分でいいという感覚

2024年9月10日

9月に入っても日差しはまだまだ強いですが、海の心地よい風を感じに、瀬戸内海を観光船でクルージングしてきました。

四国と本州の間には3つの大きな橋が架かりましたが、多くの島々が点在する瀬戸内海では、まだまだ船による海上交通が現役で活躍しています。

2021年から3年ごとに開催されている瀬戸内国際芸術祭のおかげもあって、この瀬戸内の島々が見直されてきているのは、非常にうれしいことです。

そんな瀬戸内の多島美を楽しみながら、ふと思ったことがあります。

「僕のご先祖様もこの海を見ていたのだろうか」

「この海を渡って四国に来たのだろうか」

僕の故郷は四国です。ですから、僕の先祖はきっとこの瀬戸内海を渡って四国に上陸したはずです(氷河期だったら本州と四国は陸続きだったので、歩いてこの地にきたかもしれませんが)。

そして自分の先祖の全員が、人間的に素晴らしくて、心身ともに優れた人間だったかというと、きっとそんなことはなかったと思うのです。

臆病でビクビクしていたから外敵に襲われなかった人や、他人にへこへこ媚びへつらうことで生き延びた人だっているかもしれません。

それでも、生きて文明をつないでくれたから、今の自分がいるのです。

壮大なスケールの中で時間の流れを感じていると、何かを成し遂げなければとか、何かにならなければといった焦りは、ちっぽけなものに感じてきます。

奇跡ともいえる天文学的な確率の中で、たまたま自分として生まれてきたのです。そんな偶然で獲得した自分自身を、ただただ受け入れていきていけばいい。

少し肩の力を抜いて、マイペースになればいいと、改めて思ったのでした。

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